故郷に戻ったシェフが実家のたばこ屋を改装して始めた当店も開店して5ヵ月が経ちました。
祖父のたばこ屋がフランス料理店に変身したという、ちょっと異色の店として注目していただき、ありがたい限りです。
ルヒュメ⁈
ラフュメ⁈
ラヒューム⁈
フメ?
いろんな呼ばれ方をしております。
なぜ、こんな発音しにくくて覚えにくい店名にしたのかって?
妻の私も最初はそう思いましたが、シェフの想いを聞いてみたら納得。
今では愛着がわいてきました。
「フュメ(fumet)」とは、一般的には「香り」の意味ですが、
料理の文脈では、「魚や肉、野菜をハーブやワインで煮込んで作る濃厚な出汁やソースを指し、風味を濃縮したもの」のことです。
同時に、「煙」を意味する「フュメ(fumée)」ともかけており、タバコ屋から料理の新たな風味が煙のように広がっていく様子を表してみました。
元タバコ屋からフランス料理店に変身した、当店ならではの名前です。