Le Fumet (ル・フュメ)ってどういう意味?

故郷に戻ったシェフが実家のたばこ屋を改装して始めた当店も開店して5ヵ月が経ちました。

祖父のたばこ屋がフランス料理店に変身したという、ちょっと異色の店として注目していただき、ありがたい限りです。

ルヒュメ⁈
ラフュメ⁈
ラヒューム⁈
フメ?

いろんな呼ばれ方をしております。

なぜ、こんな発音しにくくて覚えにくい店名にしたのかって?

妻の私も最初はそう思いましたが、シェフの想いを聞いてみたら納得。
今では愛着がわいてきました。

「フュメ(fumet)」とは、一般的には「香り」の意味ですが、

料理の文脈では、「魚や肉、野菜をハーブやワインで煮込んで作る濃厚な出汁やソースを指し、風味を濃縮したもの」のことです。

同時に、「煙」を意味する「フュメ(fumée)」ともかけており、タバコ屋から料理の新たな風味が煙のように広がっていく様子を表してみました。

元タバコ屋からフランス料理店に変身した、当店ならではの名前です。

はい。元たばこ屋でございます。

 

ほんとに、そうですよね…。すみません。

 

Le Fumet のシェフはこんな人です

香川県綾川町生まれ。
調理師専門学校を卒業後、大阪、神戸のホテルやレストランにて勤務。

20代半ば、限られた資金で渡仏。お世話になった料理人の先輩や知人の紹介などを通じて、パリ、ブルゴーニュ、バスク地方等で料理の腕を磨く機会を得ながら約3年フランスで過ごす。

帰国時には、フランスから日本まで、ユーラシア大陸を陸路で世界の”食”を探る旅を経験。世界15ヵ国を旅し、各国の料理や食文化への深い見識を獲得。

この旅を通して自らの足で稼いだ幅広い食体験と知識を蓄え、その後の料理の創造に活かしている。

コロナ禍の2021年、一家でUターン移住。
亡き祖父が営んだたばこ屋を活気のある場所へ蘇らせるため、昭和のたばこ屋の面影を残した建物で自店を始める。